住宅会社の選び方②

住宅会社の選び方ではそれぞれの会社の特性の違いについてお伝えしました。

今回はそれぞれの会社について比較しながらお伝えします。

これから熊本での家づくりを考えている方はぜひご参考にしてみてください!

 

工務店

ビルダー

ハウスメーカー

規模

地域密着型で比較的小規模から中規模の会社が多い。年間販売棟数2030棟未満がガイドライン。

地元での中堅クラスの住宅会社。熊本ではこのビルダー層が厚く、数百棟を超えるパワービルダーが多く活躍している。

全国に支店や営業所があり、年間販売棟数は数百~数千棟の実績がある。住宅展示場などにモデルハウスがあるケースが多い。

品質

規格化されていない、またはシステム化されていないことも多く、品質にバラつきがあることも。

役割が分業化され、規格、制度が整っているため、一定の品質を有している。

規格化されており、工場等で生産組立をしている会社もあり、高い品質を有している。

価格帯(坪単価)

5070万円台

6080万円台

80100万円台

設計

工務店の多くは注文住宅である場合が多い。自由度が高く、コストパフォーマンスも高い。デザインに関してはそれぞれの会社の方向性によるためピンキリである。

規格住宅や注文住宅など様々な会社がある。比較的自由度が高い会社が多いが、昨今の建築コストの増加に伴い、一部では規格化を推進する傾向もある。

規格化された商品が多く、パッケージ化されているため、自由度は低い。その分性能や品質、メンテナンスなどの仕組みが充実している。

少し話はずれますが、記憶にも新しい熊本地震を思い出してみてください。

当時、熊本地震で多くの家屋やビルが倒壊・破損し、とても辛い思いをした人たちが沢山いました。

あの地震を経験した人たちは安心や安全という観点から「頑丈な家を建てたい!」とハウスメーカーに依頼が殺到しました。

ハウスメーカーの工事単価と言えば坪単価80100万を超えるのは当たり前なのですが、

当時そんなハウスメーカーが飛ぶように売れていた!というのも凄い話ですね。

 

一方止む無く建て替えを強いられた人も多く、

巨額の建築費と住宅ローンに不安を抱える人も多くいらっしゃいました。

そんなときに工務店やビルダーが熊本復興のためにと企画した

ローコスト系のコンパクトな復興応援住宅は

老夫婦や、単身者、返済に不安を抱える人などに大変人気がありました。

 

このような災害時においては、とても分かりやすい目的ができます。

それは、誰もが「地震に強い家が欲しい」と思うのです。

実は家づくりにおいては、漠然と家づくりを始めるよりも、

このような明確な目的や動機があった方が失敗し難いと言われています。

 

私たちオウチの学校でも家を建てる目的を明確にすることと、

優先順位を決めておくことをよくお話ししています。

いろんな住宅会社がある中で、

自分たちの理想を叶えてくれる会社を見つけ歩くことは決して簡単ではありません。

まずは自分たちの環境や、想い考えなどをしっかり整理しておくことで、

より理想の家づくりに近づけると思っています。

澤村知範

この記事を書いた人

澤村知範
オウチの学校代表

これまでの多くの住宅取材経験と自らが建築に関わってきたスキルの集大成として、家づくりの成功メソッド「オウチの学校」を設立。