坪単価〇〇円の罠!

オウチの学校 代表の澤村です。

先日お客様の棟上げに参加させてもらいましたが、職人さんたちの手際の良さには惚れ惚れしちゃいますね。こんな雲一つない真夏日だろうが、汗だくになりながら黙々と作業を続け、半日ぐらいで家の形が出来ちゃうんですよ!スッゴイ手際の良さです!

それを見たお客様の感動する様子を見ていると私も嬉しくなります。

棟上げって何度見てもワクワクしますね~

さて、今回は「壺」ではなく坪単価のお話です。

住宅会社を選ぶ際に大きな指標の一つになるのが「価格」ですよね。

いくらモデルハウスが気に入っても予算オーバーするような家では現実的ではありません。

 

そんなときに手っ取り早く知りたいのが「坪単価」。

気になる住宅会社の価格を比較する際によく現場で使われている言葉ですね。

※坪単価とは、家を建てるときの1坪あたりの建築費のことで、建物本体価格を延床面積(坪)で割った数値のことです。

【例】2,000万÷40坪=500,000円/坪

以前は大手ハウスメーカーがテレビCMなどで「坪単価〇〇万円」とかなり安い金額を謳っているCMをよく見かけていましたが、最近はあまり見かけなくなりましたね。 ※ウッドショックや資材の高騰等の影響があるのかもしれませんね!

 

あまりにも安すぎる坪単価表示は業界の人たちならば「そんな安い金額で家が建つはずがない!」ということはわかるのですが、一般の人たちからはなかなかその判断はつきませんよね。

もちろんその裏にはカラクリというか、きちんとした営業の仕組みがあって、最終的には皆さんが思っている坪単価よりも高くなっているパターンがほぼ100%ぐらいではないでしょうか?(笑)

 

この坪単価の判断を難しくしている理由としては

  1. 業界で統一されたガイドラインが存在しないということ
  2. 会社によって工法や仕様の違いがあるため、横並びでの比較も難しいということ
  3. 延床面積、施工面積のどちらで計算されているかわからないということ

などが挙げられます。

ちょっとややこしいですね…💦

 

要はどこまでの設備や工事を含んだ状態を「建物本体価格」とするかは、建築会社が自由に決めることができるということなのです。

最近はコミコミ価格という表示も見かけますが電気・ガス・水道などの工事費用、全ての設備や工事を含んで建物本体としても良いのです。

つまり、どの状態を「建築本体」とするかによって坪単価は大きく変わるため、坪単価だけで家の価格を比べることはできないのです。

 

 それでもやはり気になるのが「坪単価」。

ということで、ハウスメーカーや住宅会社が公にしている「坪単価」を比較する場合には

その「坪単価」には何が含まれているのかをしっかり確認することが「ツボ」ということで今日のお話は終わり。

澤村知範

この記事を書いた人

澤村知範
オウチの学校代表

これまでの多くの住宅取材経験と自らが建築に関わってきたスキルの集大成として、家づくりの成功メソッド「オウチの学校」を設立。