えっ!予算オーバーじゃん!予算管理って誰の責任なの?

家族会議に必要な7つのポイントその⑦予算管理と優先順位についてのお話です

家づくりにおいて予算管理はとても重要です。

マイホームを建てた人に聞いてみると予算オーバーだったという声を聞きます。

「新築生活に必要な諸費用までを含む場合」と「建物価格のみで予算組をしてしまった場合」では数百万円の差額が生じます。

また多くの住宅会社では外構工事などは後回しにされがちで、当初の予算組では足りないということもよくある話です。

では、このような問題にどう対処していけばよいのでしょうか?

相場観を養っておくこと

家族会議の時点では明確な予算というのは立てにくいものですが相場感を知っておくことも重要です。

例えば最近の熊本の住宅業界の価格相場を見てみると、熊本市内で新築住宅を建てようと思うと土地建物セットで最低でも3,000万~5,000万ぐらいは必要になります。

場所や敷地の広さ、建築条件、住宅会社によっても価格は異なりますが、家族4人で30坪の家を建てるのにそれぐらいはかかると思っておけばよいでしょう。

熊本市郊外でよく売られている価格帯で言えば土地1,000万前後、建物2,000万前後ぐらいがガイドラインです。

建売やローコスト住宅だと更に1割~2割程度安く購入することが出来ると思います。

また諸費用については土地建物プラス58%ぐらいはかかります。余裕をみるなら10%程度の諸費用が必要です。

住宅会社に明確な予算を伝えておくこと

住宅展示場や完成見学会などに行くと「建築予算はおいくらぐらで検討中ですか?」などと聞かれます。

家づくりを考え始めて間もないうちや、初対面の人にいきなり予算などを聞かれると、めっちゃ営業されてる感があって速攻逃げ出したくなりますね。(笑)

最初から検討の余地がない住宅会社であれば、サラッと受け流しておき、参考までにその会社の平均価格帯を聞いておくと今後の勉強になると思います。

また実際に工事をお願いする会社が決ったら、しっかりと予算提示をすることが大事です。

2,500万円で外構工事とカーテン、照明まで取り付けて欲しい」とか、「30坪で〇〇〇〇万円で納めて欲しい」とか、

明確な数字と工事内容が分かれば住宅会社との認識のズレも減り、トラブル回避につながります。

優先順位を決めておくこと

予算も伝えずに打合せを進めていくとアレもコレもソレも…とドンドン金額が膨れ上がることになります。

前項でもお伝えしたように最初にきちんと予算提示をしておけば住宅会社も無理な提案はしてきません。

しかし、限られた予算のある家づくりでは全てのリクエストが叶えられるわけではありません。

そこで重要になってくるのがの項目でお伝えした「自分たちの理想について」です。

何をすれば高い!安い!という建築コストや予算管理のことは信頼できる住宅会社の方に提案してもらうとして、

「どうしてもやりたいこと」

「叶えたい夢や希望」などはしっかり伝えるようにしましょう。

そして箇条書きした理想や希望の内容に優先順位を付けておくことで、住宅会社とも共有でき、一歩理想に近づくことが出来ます。

可能な限り「自分たちの理想の家づくり」をするためには、事前準備に時間をかけ、家族会議でしっかり話し合いをしておくことがとても重要なのです。

澤村知範

この記事を書いた人

澤村知範
オウチの学校代表

これまでの多くの住宅取材経験と自らが建築に関わってきたスキルの集大成として、家づくりの成功メソッド「オウチの学校」を設立。