次はしない!間取りの失敗事例!

間取りの失敗事例についてまとめています。失敗しない為には他の人の失敗を繰り返さないこと が大切です。今回は間取りに絞って事例を集めています。失敗しないためのコツも記載している ので、新築をお考えの方はぜひ参考にしてください。

今回はみんなの「間取りの失敗事例」について、解説をしていきます。 実際に使い始めてから分かる「後悔」を参考に皆様の失敗しない家づくりにつなげてください。

動線編

余計な廊下を取りすぎてしまった・・・

間取りを作成する際に、当たり前に作ってしまうのが廊下です。

玄関からリビングや階段から寝室などに無駄な廊下が無いか注意しましょう。

廊下を増やすことは建具の増加にもつながるので、金額にも影響してきます。

水回りが離れていて家事動線が悪かった・・・

家事楽動線の基本は水回りを集約することです。

各水回りが離れてしまうと、朝晩の家事効率が落ちて後悔することが多いです。

とくにアパートなどに住んでいた方は元々の家事動線がとてもコンパクトなので、戸建てに移るとより負担に感じるかもしれません。

収納編

収納が足らなかった・増やしすぎてしまった・・・

収納は多くても少なくても後悔につながるので、間取り作りで最も難しい箇所でもあります。

収納に後悔したくない方は次の2つのことを試してみてください。

・収納率を計算してみる

・整理収納アドバイザーに相談してみる

収納率はその名の通り、家の中で収納が占める割合です。

一般的な目安としては10~13%くらいあると安心と言われています。

もちろん一つの目安ではあるので、各自の物量に応じての調整が必要です。

整理収納アドバイザーへの相談では、実際にしまうものもイメージしながら収納計画を検討できます。

「キッチン横のパントリーに〇〇を何本」、「リビング収納には掃除機とストックの〇〇」など具体的に置くものを想定しながら計画するので住んでからの漏れが減ります。

奥行がある収納は広さの割に使いずらかった・・・

これはパントリーやウォークインに多い後悔です。

しまうものによって使いやすい奥行は変わってくるので、それに合わせた奥行が大切です。

たとえばパントリー収納は細かいものを置くので、スペースを取れるからと言って40cm前後の棚板をつけてしまうと奥のものが取りづらくなってしまいます。

広さに関わらず、置くものに合わせた収納計画を実施しましょう。

部屋の使い方編

客間用の和室を作ったけどほとんど使っていない・・・


最近では減りましたが、まだまだ建売住宅や親の強い勧めで客間用の和室を選ばれる方がいます。

その和室がリビングなどと独立してあると、使い道がなく後悔される方が多いようです。

和室を作りつつ、しっかりと活用できる一つの方法としては、リビングと和室をつなげて建具で仕切れるようにしておくことです。

こうすることで普段はリビングスペースの一つとして使うことができ、来客時には客間として使うことができます。

小さいころからリビング学習で子供部屋をほとんど使わなかった・・・

子供部屋を作るときに注意する点は、その広さです。

最近では

・リビング学習が当たり前になり、子供部屋に勉強机がいらない

・スマホの普及でテレビを必要しない

など子供部屋で必要とするスペースが少なくなってきました。

子供部屋のスペースはよく用途を考えて最小限にすることにより、家事楽や収納に使えるスペースを増やしてみましょう。

外干し派だったけど生活してみたらランドリールームが欲しくなった・・・

あとから存在を知って後悔する人が多いのが「ランドリールーム」です。

最近はインスタなどでもよく上がっていますが、洗う・干す・しまうが超単距離でできて洗濯が楽になる点が好評です。

ただしある程度の広さ(2~3畳程度)が必要になるため、最初から計画に入れて間取りを考えないと、あとからスペースを確保するのが難しいです。

ランドリールームを作りたい方は、ぜひスペースを確保してからプランを検討してみましょう。

窓編

南面の窓を大きくしたら夏の日差しが強すぎた

間取り作りで当たり前にやってしまうのが南面にとる大型の窓です。

実はこれには注意が必要です。

南面の窓は日の光を取り入れられて部屋全体を明るくしてくれますが、その分熱も取り入れてしまうので夏に冷房が効きづらくなってしまいます。

特に最近の高断熱住宅は一度入った熱が抜けづらくなっているので、今までの家以上に気づかいが必要です。

南面に窓を取る工夫としては、庇を取ることで角度の高い夏の日差しを遮りつつ、角度の低い冬には太陽の光を取り入れることができます。

西日が入ってきてテレビが全く見えない時間がある・・・


こちらも間取りを作成する際にはぜひ気を付けて欲しいポイントです。

テレビに向かって日差しが差す間取りだと、時間によってはほとんど反射でテレビが見えなくなります。

できるだけテレビは日差しが直接差さないように配置しましょう。

その他編

トイレの位置が悪く音が気になる・・・

家がコンパクトになっている中で、起こりやすい後悔がトイレの音問題です。

リビングにトイレを併設してつけると音が漏れて、特に来客時などは気になります。

音が漏れるのは建具の隙間からの漏れが主なので、出入口を廊下側に設けるとリビングに併設したトイレでも、かなり音問題が改善されます。

コンセントの数が足りなかった・位置が悪かった・・・

実はコンセントの位置や数は生活のしやすさに直結してくるので、間取りづくりではとても大事なポイントです。

リビングや寝室などはある程度生活のイメージが決まっているので、必要な位置や数が想像しやすいかもしれません。

逆に注意して欲しいのは、検討が漏れやすい「収納」と「キッチン」です。

収納に関しては

・お掃除ロボットの基地用電源

・コードレス掃除機の充電スタンド用電源

を必要に応じて準備しましょう。

キッチンに関しては、

・キッチンカウンターの上でブレンダーなどの調理家電が使えるか?

・背面収納のコンセントは容量(W数)が足りるか?

を確認して必要数を準備しましょう。

玄関を狭くしすぎてしまった・・・

最後に玄関の広さについてです。

玄関は居室や収納ではないため、真っ先に面積を削られがちな箇所です。

ただとくに子供が小さいうちには、玄関が狭いことで使い勝手が大きく変わってきます。

以下の3つのポイントを確認しながら、使い勝手のいい玄関を目指しましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は間取りの失敗例についてまとめました。

ぜひ今回の記事を参考にして、失敗しない家づくりに役立ててください。

澤村知範

この記事を書いた人

澤村知範
オウチの学校代表

これまでの多くの住宅取材経験と自らが建築に関わってきたスキルの集大成として、家づくりの成功メソッド「オウチの学校」を設立。