次はしない!内装ドア・床材の失敗事例!
内装ドア・床材の失敗事例についてまとめています。失敗しない為には他の人の失敗を繰り返さないことが大切です。
今回は内装ドアと床材に絞って事例を集めています。失敗しないためのコツも記載しているので、新築をお考えの方はぜひ参考にしてください。
今回はみんなの「内装ドア・床材の失敗事例」について、解説をしていきます。
実際に使い始めてから分かる「後悔」を参考に皆様の失敗しない家づくりにつなげてください。
内装ドア~デザイン編~
ハイドアを選んだけど、「フルハイトドア」というもっとかっこいいやつがあった・・・
ドアの高さ選びで注意しなければいけないのが、「ハイドア」と「フルハイトドア」の違いです。
ハイドアの場合はドア上の「垂れ壁」が出来てしまい、空間の仕切りを強調してしまいます。
しかしフルハイトドアの場合はドア上の垂れ壁やドア枠が付かないので、ドアを上手く空間になじませることができます。
※「フルハイトドア」は神谷コーポレーションの商標なので、他社ではライン枠や2方枠という名前でラインナップされています。
住宅会社の標準色から選んでしまったが、もっとかわいい色がたくさんあった・・・
住宅会社の標準仕様でよくある内装ドアのカラーは、ナチュラル系と呼ばれる茶系の色柄が多いです。
ただ、実はそれ以外にもビンテージな色合いやパステル系など最近はナチュラル系以外の色柄も多く選べるようになってきました。
標準仕様に多いラシッサSシリーズ
出典:LIXIL ラシッサS HP
オプションで選べるラシッサDシリーズ
出典:LIXIL ラシッサD HP
ナチュラル以外の色柄は標準仕様だけを見ていると見落としがちなので、他のバリエーションも調べたうえで納得のいくデザインを選ぶと良いでしょう。
メーカー品でもカフェ風のオシャレなガラス戸が選べるのを知らなかった・・・
ステンドグラスやカスミガラスなど、特徴あるガラス戸は建具屋さんでの特注のイメージがありますが、最近ではメーカー品でもオシャレなガラス戸が選べるようになっています。
おすすめのシリーズは以下の3シリーズです。
・リクシル ラシッサD パレット:ステンドグラスなどカラーも入ったガラス戸をラインナップ
・パナソニック ベリティス クラフトレーベル:デザインと色柄が豊富
・ウッドンワン ピノアース:メーカー品ながら無垢のドアをラインナップ
そのほかにも洋風な内装ドアを希望する方は「(株)ナガイ」などもおすすめです。
引き戸は「戸車タイプ」と「上吊タイプ」で掃除性が大きく変わるなんて・・・
一言に引き戸と言っても「戸車タイプ」と「上吊タイプ」では大きく仕様が変わってきます。
出典:パナソニック VERITIS カタログ
戸車タイプにしてしまうと、敷居の部分に溝があり、そこにほこりが溜まりやすくなります。
逆に上吊タイプは敷居や溝が無いので、掃除性・バリアフリーに優れています。
難点としては戸車式よりも上吊のほうが値段が高くなりがちなので、予算との相談が必要です。
内装ドア~その他編~
ドアの数はもっと減らしてもよかった・・・
実は内装ドアの本数は大きな減額ポイントとなります。
最近は家の断熱性能も上がって、ドアが無くても寒くなりづらいので、本当に必要な箇所だけに絞ることが重要です。
廊下とリビングの境目、パントリーやシューズクロークの入口など、本当にドアが必要か検討してみましょう。
収納の目隠しなどはロールスクリーンを代替案として使うことも可能です。
金額重視で開き戸を増やしたら使い勝手が悪かった・・・
実際に使い始めてから感じる後悔で、開き戸の使いづらさがあります。
特に寝室や子供部屋などの入口が集まってドアが混み合う場所では、同時に開いた際に別の開き戸が当たります。
逆にそれを避けて内開きにすると、部屋の中のものと干渉するということがあるので、開き戸を採用する際にはプラン時に注意が必要です。
床材~素材編~
無垢材を選んでみたけど傷やへこみが想像以上に気になった・・・
理解しつつも無垢材の傷やへこみは想像以上に気になるものです。
一言に無垢材といっても、種類によって硬さや強度は大きく変わってきます。
参考に一般的によく使われる樹種を分類分けしてみます。
やわらかい樹種
・スギ
・ヒノキ
・パイン
かたい樹種
・ウォールナット
・オーク
・バーチ
一般的にへこみなどに対する硬さは樹種で決まり、傷や水染みなどは塗装で決まります。
シート仕上げのフロアーを選んだら安っぽく見えてしまった・・・
標準品のシートフロアーを選んだ場合によくある後悔が、「展示場などと比べて安っぽいフロアに見えてしまう」ということがあります。
床材は色だけで選ばずに、サンプルを見て選ぶようにしましょう。
選び方のポイントは次の通りです。
柄の幅は広い方が高級感や落ち着きが出せるので、1本溝がおすすめです。
木目は強い方が最近のトレンドなので、はっきりとした木目ものを選ぶほうがよりインテリアの質感が上がります。
洗面に木質床材を使ったら、想像以上に早く傷んでしまった・・・
洗面の床は「クッションフロア」を選ぶことが一般的ですが、最近ではランドリールームやファミリークローゼットが一体型の間取りも増えているため、木質床材を使うことがあります。
イメージの通り木質床材は水に弱い場合が多いので、クッションフロアに比べて痛みが早くなります。
では水廻で木質床材を使ってはいけないのか?というとそんなこともありません。
出典:パナソニック アーキスペックフロアー施工説明書
・実(さね)部にシーリング剤を塗布する
・水回り用にシート表面を強化した木質床材を使う
この2点を守れば水廻でも傷みが少なく木質床材を使うことができます。
床材~床見切り編~
床見切りの色を指定しなかったら内装ドア枠と同色で床材から浮いてしまった・・・
内装ドアをつける際に、床のつなぎ目につけるのが「床見切り」です。
ほとんどの場合では床材の色に合わせるのですが、まれにドアの枠と同色を選ばれてしまうことがあります。
普段は扉の下に隠れますが扉を開けた時に目立つので、指定漏れがないように必ず床見切りの色は確認しましょう。
アルミ見切りなどスタイリッシュな見切りを後から知って後悔した・・・
最近では床材の色に合わせた幅広な床見切りから、アルミ材を使ったスタイリッシュな床見切りへトレンドが移っています。
出典:大建工業 カタログ
出典:LIXIL カタログ
アルミ床見切りは今までの物より存在感が少なく、異素材をキレイにつなげられる点が好評です。
一方でアルミ見切りは現場での施工難易度が高いので、住宅会社と相談しながら採用を決めたほうが良いでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は内装ドア・床材の失敗例についてまとめました。
ぜひ今回の記事を参考にして、失敗しない家づくりに役立ててください。