注文住宅が向いている人は?メリットデメリットを解説
注文住宅のメリット・デメリットを詳しく解説します。建売か注文か悩んでいたら真っ先に読んで下さい。建売との比較を含めて解説しています。また、注文住宅に関わる補助金などについても紹介しています。
家づくりを始める時に、建売か注文住宅で悩む方は多いのではないでしょうか?
「建売は決まったもので、注文は自由に作れる」というざっくりとした認識の方も多いと思います。
今回はそんな方々に向けて、注文住宅のメリット・デメリットを詳細に解説していきます。
最後に「こんな人には注文住宅が向いている」という形でまとめていきますので、注文か建売で悩んでいたら真っ先にこの記事を読んでください。
早速ですが、今回の記事のまとめです。
今回の記事のまとめ
・注文住宅の一番のメリットは自由設計
・住宅性能が選べることはとても重要。高性能にすることで補助金活用が可能
・注文住宅は検討から引越しまでの期間が長く、1年程度必要
・建売では見つかりづらい、こだわりがある方は注文住宅がおすすめ
1. 注文住宅のメリット
注文住宅のメリットはなんといっても、家を自由に設計できることです。
ここではこの自由度がどんな視点でメリットとなるのか?を紹介していきます。
まず注文住宅のメリットは下記の3つです。
注文住宅のメリット
- 自分だけのオリジナルプランを作成することができる
- 耐震性や断熱性能など住宅の性能を選ぶことができる
- 補助金や減税などの優遇措置を最大限活用できる
1-1.自分だけのオリジナルプランを作成することができる
注文住宅では、要望に合わせてオリジナルのプランを作ることができます。
家に対して強いこだわりがある方は、注文住宅は絶対条件でしょう。
実は生活のしやすさやデザイン性という面では、建売も選択肢に入ってきます。
建売住宅でも最近はかなり間取りやデザイン性のレベルが上がってます。
逆に土間リビングやインナーガレージなど趣味に使う場所を含んだプランは、建売に設定されていることが少ないので、注文で自由設計したほうがいいでしょう。
1-2. 耐震性や断熱性能など住宅の性能を選ぶことができる
耐震性や断熱性能を選ぶことができるのは大きなメリットです。
建売では耐震性や断熱性能は最低限という会社が多いので、高性能にしたい場合には注文住宅がおすすめです。
耐震性も断熱性能も、住んでから変えることはほぼ不可能なので、建築時に必ず検討が必要です。
注文と建売で悩んでいる場合には、求める性能をある程度明確にしておく必要があるでしょう。
1-3.補助金や減税などの優遇措置を最大限活用できる
住宅には毎年補助金や減税など、多くの優遇措置が用意されています。
優遇措置は住宅の性能によって変わることが多いので、注文住宅で優遇措置に合わせた仕様にすることで、最大限補助金を活用することができます。
一例ですが下の表は2022年度に予定されている「こどもみらい住宅支援事業」についての紹介です。
この補助金では家の断熱性能や省エネ性能が高くなるほど、補助金を多くもらえます。
こどもみらい住宅支援事業 【新築住宅向け支援内容】 | |||
---|---|---|---|
対象住宅 | 断熱性能 | 省エネ性能 | 補助額(1戸) |
①ZEH(Nearly・Ready・Oriented含む) | 強化性能 | 基準消費量 -20% | 100万円 |
②高い省エネ性能等を有する住宅 | 省エネ基準 | 基準消費量 -10% | 80万円 |
③一定の省エネ性能を有する住宅 | 省エネ基準 | 基準消費量 | 60万円 |
注文住宅では家を高性能化するとともに、それに合わせた補助金が狙える点も大きなメリットです。
2. 注文住宅のデメリット
自由度が高い一方で、打ち合わせや工期の長さなどデメリットが存在します。
あらかじめデメリットも理解したうえで選ぶことが重要なので、ここでは注文住宅のデメリットを詳細に解説していきます。
注文住宅のデメリットは下記の3点です。
注文住宅のデメリット
- 建築費用が高くなる
- 住み始めるまでの期間が長い
- 完成していないものを買う不安感がある
2-1. 建築費用が高くなる
注文住宅のデメリットとして、建築費用の高さがあります。
主に注文住宅が建売より高くなる理由は以下の2つです。
・打合せを重ねながら作るため、建売よりも人件費が掛かる
・やりたいことが絞り切れずに、建築費用が上がってしまう
建売よりも人件費が掛かってしまうのは致し方ない部分ですが、やりたいことを絞っていく作業は注文住宅において必ずあります。
家族との相談も必要になってくる部分なので、この作業がストレスに感じてしまう場合は、わかりやすい建売住宅のほうがいいかもしれません。
2-2. 住み始めるまでの期間が長い
決まったら1ヵ月程度で住める建売と違い、注文住宅は住むまでの期間が長いです。
まず工事期間として契約から引越しまで約4~6ヵ月掛かります。
検討期間を含めると、スムーズに進めても検討から1年程度は掛かるでしょう。
出典:リクルートHP
リクルートのアンケートによると、検討から半年以内に契約できた人は半数以下です。
注文住宅を検討する際は、いい家づくりをするためにも長めの検討期間が必要でしょう。
2-3. 完成していないものを買う不安感がある
注文住宅で後悔するポイントとして「建ってみたら想像と違った」というのがあります。
これは完成していないものを買う以上、ある程度仕方のないことでしょう。
一生に一度の買い物であるために、不安になられる方も多いです。
しかし、実際の完成とイメージが大きくずれるのを回避する方法があります。
それは住宅会社の現場見学会や過去の実例を見ることです。
例えば「前に見た家のリビングと同じ雰囲気で」など、同じ情報を住宅会社と共有するだけでも、仕上がりがぐっとイメージに近づきます。
3. 注文住宅の注文住宅に向いている人は「高性能でこだわりの住宅が欲しい方」
今までのメリット・デメリットを踏まえて、注文住宅に向いている人は「高性能でこだわりの住宅が欲しい方」です。
なぜなら、「高性能でこだわりの住宅」は建売では見つけづらいからです。
その理由は2つあります。
1.高性能な住宅は、販売価格が上がってしまうため建売では出てきづらい
2.不特定多数を相手にしている建売では、家事軽減などわかりやすい特徴のプランが多い
注文住宅であれば自由設計の中で高性能化して、その増額分はある程度補助金で相殺するなど検討ができます。
また、流行のインナーガレージや土間リビングなども建売では見つかりませんが、注文住宅であればプランに盛り込むことが可能です。
まずは自分のこだわりが建売でも実現可能か、注文でないとできないのか、という視点で検討することをおすすめします。
4. まとめ
今回は注文住宅のメリット・デメリットについてまとめました。
家づくりのスタートに読む記事としてぜひ参考にしてください。
それでは今回の記事のまとめとして、本文の内容も加味して再度復習しておきましょう。
今回の記事のまとめ
- 注文住宅のメリットは自由設計でオリジナルプランが作れる
- 自由設計が大事な理由は住宅性能が選べる点で、補助金も多く活用できる可能性がある
- デメリットとして、建築期間の長さや建築費用の高さがある
- 高性能やこだわりの住宅が欲しい人は、建売では見つけづらいので注文住宅へ