現状プランに納得できない方は・・・

医療業界でのセカンド・オピニオンは定着していますが、住宅にもセカンド・オピニオンサービスがあるのをご存知でしょうか?

ある住宅会社と打合せを進めているが「なかなか思うような図面が上がってこない」だとか、「現在の設計プランを見直して欲しい」という要望に応えるためのサービスです。

全国的に住宅セカンド・オピニオンをやっている会社は少なく、 クラウドサービスなど個人でサービスを提供している人は多いようですが、熊本でもあまり聞くことはありません。これから家づくりを始める方にとっては何ともよくわからないサービスかもしれませんね!

 

実は住宅設計という仕事は、住宅会社によって専任の設計者であったり、デザイナーであったり、場合によっては営業だったりすることがあります。規模が小さい会社だと社長自ら設計していることもよくあります。住宅業界では別に珍しいことでもなく、今では住宅専用のソフトがあるので素人でも2~3ヶ月も触っていれば、平面図からイメージパースまで作図出来るようになります。30坪程度のBOX型や平屋などであれば、慣れた人なら1時間程度で簡単に出来上がってしまいます。

 

と…あまりにも簡単な言い方をすると誤解を招いてしまうのできちんと説明をします。

 

まずデザイン系の住宅会社や設計事務所と言われる会社には、このようなセカンド・オピニオンは不要のサービスとも言えます。

両社はそもそも「デザインや設計」にこだわっている会社なので、お客さんが納得いくまで打合せに対応してくれるので、思うような図面ができない…ということは考えにくいのです。

 

では、どのようなケースで考えられるのでしょうか?

 

それは主にローコスト住宅や、規格住宅を売っている会社に起こります。 ローコスト住宅や規格住宅は「価格が安い」というのが前提ですが、その他の特徴としては

 

①プラン(選択肢)が限られている

②性能が優れているわけではない

規格から外れると高くなる

④水回り設備のグレードが低い

⑤打合せ回数が少ない

 

など多くの制限があり、材料費、人件費、広告費、設備費などを抑えることで全体の費用を抑えています。

そのような状況下で効率よく、満足度の高い家を作り上げて行くためには、しっかりとしたヒヤリングと質の高い提案が必要です。

 

しかしながら、実際のところはプラン集から引っ張り出してきた図面や、過去の物件間取りに多少カスタマイズを加えるだけの設計など、なかなか思うような図面があがってこないということがあるのです。

また、住宅ソフトを使っている会社であれば、お客様と打合せをしながらリアルタイムで図面を作成することが出来るので、比較的満足度は得られるものの、担当者の力量によって設計の質にバラつきが出てしまいます。

 

このように家づくりは「設計やデザインを誰がしているのか?」または「設計をどう考えるのか?」で全く異なる「家づくり」になります。

家にこだわりたい人が予算不足でローコストで家を建てても残念ながら満足感は得ることは出来ません。

 

オウチの学校では自分たちが適正な家づくりが出来るのか?をきちんと見極め、どんな家づくりをしたいのか?どんな家に住みたいのか?

など丁寧なヒヤリングを重ね、熊本の信頼できる住宅会社をご紹介しております。

また、今日お話しをした住宅セカンド・オピニオンのサービスも提供しておりますので、もし現状のプランなどに不満を抱いている方がいらっしゃればご相談ください。

澤村知範

この記事を書いた人

澤村知範
オウチの学校代表

これまでの多くの住宅取材経験と自らが建築に関わってきたスキルの集大成として、家づくりの成功メソッド「オウチの学校」を設立。